

プロフィール
かなり複雑なハーモニーもきちんと歌い切る力を持ち、しかもやわらかく、あたたかく声を響かせる。聴いていて心がなごむ
- 読売新聞
ジャズからゴスペル、ブルースまで様々な要素を絡ませた独自のサウンドを聴かせている。圧倒的なパワーとテクニックをもつ彼ら、すでに貫禄十分だ
-CDジャーナル
桁外れのスーパー・テクニック・ボーカルに、思わず拍手をおくりたくなる
-毎日グラフ・ アミューズ
山下達郎も真っ青の、複雑かつ洗練されたハーモニーには自然と心が洗われる
-Fineboys
Vox One is Paul Pampinella, Paul Stiller, Jodi Jenkins Ainsworth,
Yumiko Matsuoka, and Tom Baskett
米国ボストンのバークリー音大生で結成されたVox Oneは、結成から30余年を経て、今も尚世界のアカペラ界で注目を集めるボーカルジャズグループである。その音楽は並外れたジャズのテクニックと、あくなき探究心、彼らを愛する聴衆への想い、そしてメンバー間の深い尊敬に支えられている。1988年のバンド結成以降、海外移住のため一時的に離れたメンバーもいたが、現在はオリジナルメンバーに戻り、サウンドを磨き続けている。
米国内外の単独ツアーを筆頭に、レイ・チャールズ、シカゴ、パースエイジョンズ、ウッディ・ハーマンオーケストラやカウント・ベイシーオーケストラの前座を務めるなど、その経歴は華やかだ。ジャズを基調としつつ、ブルース、ファンク、ゴスペルやフォークの要素も取り入れ、なじみ深いカバー曲からオリジナルまで、全てがVox One風に調理される。
これまでリリースされたアルバムは5枚。中でも2枚目の「Out There」はCASA (Contemporary A Cappella Society)アカペラレコード大賞で、最優秀アルバム、最優秀ジャズ曲、最優秀R&B曲の栄誉に輝いた。デビューアルバム「Vox One」について、CASA は「独創的なアレンジとソウルフルな閃きがある。リード、アレンジ、ボイパなど全てが素晴らしく気品がある」と評している。サンフランシスコ・エグザミナー紙は「実に大胆で独特」と称え、ボストン・マガジン誌は「このジャズクインテットは発声しうる、あらゆる音をファンキーに駆使する。そのプロセスはあまりにも巧妙で、聞き手が思わず拍手せざるを得ない、いや踊り出さずにはいられない」と絶賛した。
そんな彼らの真価が遺憾なく発揮されるのがライブである。高校生からプロ音楽家まで、幅広い聴衆を魅了するエネルギー、ユーモア、そしてメンバー間の阿吽の呼吸。ライブでほぼ毎回歌われるインプロビゼーション(即興演奏)も、実力派のVox Oneならでは。その瞬間、その場でしか味わうことのできない、貴重な音楽体験となっている。五声とは思えない、豪華な音を紡ぎつつ、この5人がいて初めて生まれるユニークな世界が広がる。
"Before we knew it, the arrangement had grown and transformed right before everyone’s eyes—or ears—and the crowd was fully roped in."

トム・バスケット
コロラド州出身。ベー ス担当だが、広い音域を駆使したソウルフルなソロも聴きどころ。過去30年に渡りアフリカ、アジア、ヨーロッパ及び米国内で数々の演奏やプロデュース活動を続けている。テレビやラジオCMに加え、他アーティストの作品にも参加。
元牧師の経験を生かし、母校及びボストン広域で、芸術性、プロ意識、崇高な精神性、さらに歌手としてのテクニックを統合する指導を行なっている。彼の教え子の多くは、米国で名高い「ザ・ヴォイス」「アメリカン・アイドル」「ザ・シング・オフ」等のテレビ番組や「ハミルトン」「カラー・パープル」「モータウン」「ライオン・キング」等のミュージカルにも出演している。
